はじめに

前回の記事の続きです。
前回の記事はこちら

ファイルのアップロード処理

前回はフォームの複数回送信の防止を行いました。
今回はファイルアップロード処理です。

早速下記のhtmlを書いてみましょう。
upload.gptl で保存します。

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<html>
<head>
    <title>ファイルアップロード</title>
</head>
<body>
<form enctype="multipart/form-data" action="http://127.0.0.1:9090/upload" method="post">
  <input type="file" name="uploadfile" />
  <input type="hidden" name="token" value="{{.}}"/>
  <input type="submit" value="upload" />
</form>
</body>
</html>

長いので下記に gist コードを貼り付けました。
https://gist.github.com/katsuobushiFPGA/594c5dcacf77b23929ed7ac68158ae2a

早速実行してみましょう。

web-server-01
web-server-02
web-server-03
web-server-04

どうやらうまくいってそうです。
upload 関数を見ていきます。

if r.Method == "GET" のパスは、 token のチェックと、 htmlを描画している処理ですね。
これは前回までにやっていた部分です。

else ケースを見てみます。

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 r.ParseMultipartForm(32 << 20)
 file, handler, err := r.FormFile("uploadfile")
 if err != nil {
     fmt.Println(err)
     return
 }

この部分は、

上のコードでは、ファイルのアップロードを処理するためにはr.ParseMultipartFormをコールする必要があります。引数にはmaxMemoryが表示されています。

ということですね。アップロードされたファイルを処理するものです。

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defer file.Close()
fmt.Fprintf(w, "%v", handler.Header)
f, err := os.OpenFile("./test/"+handler.Filename, os.O_WRONLY|os.O_CREATE, 0666)
if err != nil {
    fmt.Println(err)
    return
}
defer f.Close()
io.Copy(f, file)

この部分は、

ParseMultipartFormをコールした後、アップロードするファイルはmaxMemoryのサイズのメモリに保存されます。
もしファイルのサイズがmaxMemoryを超えた場合、残った部分はシステムのテンポラリファイルに保存されます。r.FormFileによって上のファイルハンドルを取得することができます。

テンポラリの部分は、1個前のfile, handler, err := r.FormFile("uploadfile") で開いていますね。

保存用のファイルオブジェクトを、handler.Filename でファイル名を取得して作成していますね。

その後実例の中ではio.Copyを使ってファイルを保存しています。

取得できたファイルを、io.Copy を使用してファイル保存がされていますね。

個々まで読んできて思ったのは、先程のアップロード処理は実は成功していませんでしたね。
4枚目のキャプチャのコンソール出力に、 open ./test/20170903_つきこ.png: The system cannot find the path specified. と書いてあります。

test フォルダを直下に作る必要がありそうです。
作ってみましょうか。

web-server-05

できてました!

最後にフォーム処理について読んでみます。

上の実例を通して、ファイルのアップロードには主に3ステップの処理があることが分かります:

  1. フォームにenctype="multipart/form-data"を追加する。
  2. サーバでr.ParseMultipartFormをコールし、アップロードするファイルをメモリとテンポラリファイルに保存する。
  3. r.FormFileを使用して、ファイルハンドルを取得し、ファイルに対して保存等の処理を行う。

なるほど・・・!

クライアントによるファイルのアップロード

クライアントのアップロードをエミュレート(擬似的な操作)できる機能があるようです。
早速試してみましょう。
(アップロードのテストとかが捗りそうですね!)

client.go を作成してコピーしました。
サーバは起動しっぱなしで、 client.go を実行してみましょう。

web-server-06

20170822_リーシャ.png というのを直下にそのまま置きました。
これをアップロードする予定となります。

web-server-07

おぉ!うまく行ってますね!

おわりに

フォーム編はこれで終了となります。
明日からは、データベースへのアクセスですね。
各DBはDockerで用意しようかな~。