はじめに
Windows
の標準で使用できるIIS Webサーバを使ってみる
環境
Windows 11 Professional
IIS サーバとは
IIS
(Internet Information Services)は、Microsoftが提供するWebサーバであり、Windows環境で動作する。IIS
は、静的なHTMLページの配信だけでなく、ASP.NETなどの動的なWebアプリケーションのホスティングも可能となっている。
IISの特徴
Windows
との統合IIS
はWindows Server
に標準で搭載されており、Windows
の認証システムやActive Directory
と連携できる。GUI
とコマンドラインの両方に対応IISマネージャーというGUIツールを使って設定できるほか、PowerShell
を利用してスクリプトで管理することも可能となっている。拡張性が高いモジュール化されたアーキテクチャを採用しており、必要な機能を追加・削除できる。リバースプロキシやURLリライトなどの機能も提供されている。
セキュリティ機能の充実Windowsのセキュリティ機能と統合されており、TLS/SSLによる暗号化、IP制限、リクエストフィルタリングなどの機能を備えている。
IISの主な用途
Webサイトのホスティング静的コンテンツや動的コンテンツの提供。
ASP.NETアプリケーションの運用.NETベースのWebアプリを動作させるための最適な環境。
リバースプロキシとしての利用ARR(Application Request Routing)を使って、バックエンドのWebサーバへリクエストを振り分けることが可能。
参考
- IIS Web サーバーの概要
https://learn.microsoft.com/ja-jp/iis/get-started/introduction-to-iis/iis-web-server-overview
IISを使ってみる
Windows
環境であれば利用できるので早速使ってみよう。
IISサーバを有効化する
Windowsの機能の有効化または無効化を開く

インターネットインフォメーションサービスをチェックする

変更が完了するまで待つ

IISを使う
「IIS」と検索してマネージャを開く

「Default Web Site」を開く

ブラウザで「localhost」を開く
IIS
が起動していることを確認できる。

IIS ページを追加する
サイトを右クリックし、「仮想ディレクトリの追加」を選択

仮想ディレクトリを追加する
エイリアスにsample
物理パスに サンプルのHTML
を置いた場所を指定する。
サンプルのHTMLは以下に記載

サンプルHTML
C:\tmp\sample.html
として置いた。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>サンプルページ</title>
<style>
body {
font-family: Arial, sans-serif;
margin: 0;
padding: 0;
display: flex;
justify-content: center;
align-items: center;
height: 100vh;
background-color: #f4f4f4;
}
.card {
background: white;
padding: 20px;
border-radius: 10px;
box-shadow: 0 4px 8px rgba(0, 0, 0, 0.1);
text-align: center;
max-width: 400px;
width: 100%;
}
h1 {
color: #333;
}
p {
color: #666;
}
.btn {
display: inline-block;
padding: 10px 20px;
margin-top: 10px;
text-decoration: none;
background-color: #007BFF;
color: white;
border-radius: 5px;
transition: background 0.3s;
}
.btn:hover {
background-color: #0056b3;
}
</style>
</head>
<body>
<div class="card">
<h1>ようこそ!</h1>
<p>これはシンプルなHTMLサンプルページです。</p>
<a href="#" class="btn">クリック</a>
</div>
</body>
</html>
サンプルページの表示確認
http://localhost/sample/sample.html にアクセスして表示できることを確認。


参考
- IIS ドキュメント
https://learn.microsoft.com/ja-jp/iis/
おわりに
Windows
のIIS
を使ってみた。Visual Studio
とかだとあまり意識しないが内部で使っているみたい。
今回は、Windows
に内蔵されているものをインストールして使ってみたが、面倒な環境構築がなくすっとインストールできるのでそこは良いとこだなと思う。
とはいえ、アプリケーションはASP.NET
で作られたものしか確認できないのかな。
さすがに、PHPとかRubyとかそのあたりはたぶんできないのだろう。