Cloudflare Email Routingでメール転送を設定する

🚀 はじめに

Cloudflare Email Routingは、独自ドメインでカスタムメールアドレスを作成し、既存のメールボックスに転送できる無料サービスである。
メールアドレスをいくつでも簡単に作成でき、プライマリメールアドレスを公開することなく、用途別にメールアドレスを使い分けることが可能となっている。

今回は、独自ドメインのカスタムメールアドレスを作成し、そのメールアドレス宛のメールをGmailのメールアドレス先に転送するという設定を行う。

また、Email Routingは以下の特徴がある

  • 💰 無料でメール転送が可能
  • 🔒 プライバシー保護(Cloudflareはメール内容を保存・アクセスしない)
  • 🛡️ スパムフィルタリング機能
  • 📊 詳細な分析機能
  • ⚙️ Workers連携によるプログラマティックな処理

💻 環境

Cloudflare
独自ドメイン(CloudflareでDNS管理)
既存のメールアドレス(転送先として使用)

✅ 前提条件

Email Routingを利用するには、以下の条件が必要となる。

  • 🌐 CloudflareでDNS管理: ドメインのネームサーバーがCloudflareに設定されている
  • 📬 既存のメールボックス: 転送先として使用するメールアドレス
  • 🚫 MXレコードの競合なし: 他のメールサービスが設定されていない

設定手順

Email Routingの転送設定

Cloudflareダッシュボードにアクセス

Cloudflareダッシュボードにログインし、対象のドメインを選択する。

Email Routingページへ移動

左側のメニューから「Email」→「Email Routing」を選択し、「始める」を選択する。

setup-email-routing-01

カスタムアドレスを設定する

カスタムアドレスおよび宛先を設定し、「作成して続行」を選択する。

setup-email-routing-02

宛先アドレスにメールが来ているので確認をする

以下の画面になる。

setup-email-routing-03

転送先に設定したGmailアドレスにメールが来ているので、「Verify email address」を選択する。

setup-email-routing-04

アクセス後、確認ができた旨のメッセージが表示される。

setup-email-routing-05

Email Routingの有効化

Email Routingに再度アクセスをする

以下の画面になるので、「Email Routingを有効にする」を選択する。

enable-email-routing-01

DNSレコードを追加する

ルーティングに必要なMXレコード、TXTレコードが表示される。
「レコードを追加して有効にする」を選択する。

enable-email-routing-02

確認

  • ルーティングステータス
    ✅有効
  • メール DNS レコード
    ✅設定済み

となっていればOK!

enable-email-routing-03

動作確認

テストメールの送信

設定したカスタムアドレス宛にテストメールを送信する。

send-test-email-01

ダッシュボードの確認

Email Routingによって転送がされていることを確認する

send-test-email-02

転送の確認

転送先メールボックスにメールが届くことを確認する。 ※迷惑メールに届いていた。

send-test-email-03

ヘッダーの確認

転送されたメールのヘッダーを確認し、正しくルーティングされていることを確認する。

[email protected] がついているので出来ているでしょう。

SPF, DKIM, DMARCはPASSしている。↓ send-test-email-04

参考

おわりに

Cloudflare Email Routingを試してみた。
独自ドメインのEmailアドレスで受信できるようにしたかったので使ってみたが、かなり簡単に設定ができた。
Gmailで送信できるようにも設定できるとのことなので、いずれ試してみたいと思う。

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