GoogleのAI開発プラットフォーム Antigravity をWindows環境にインストールする

はじめに

2025年11月、GoogleからAI支援開発の新たなプラットフォーム「Google Antigravity」がリリースされた。

Antigravityは、単なるコード補完ツールではなく、複雑なソフトウェア開発タスクを自律的に計画・実行できるエージェント型開発プラットフォームである。
ブラウザ制御機能、非同期的な対話パターン、そしてエージェントファーストの設計思想により、開発者とAIの協働を目指しているようだ。

今回は、このGoogle AntigravityをWindows環境にインストールし、実際に使ってみる。

環境

Windows 11 Professional (64bit)
Google Antigravity 1.11.9

Google Antigravityとは

Google Antigravityは、GoogleがリリースしたAI開発プラットフォームとなる。
Gemini 3を搭載し、コード補完だけでなく、タスクの計画から実装、テストまでを自律的にこなせるのが特徴となっている。

4つのコンセプト

Antigravityは、以下の4つのコンセプトで設計されている。

1. Trust (信頼)

AIの作業内容を「Artifacts(成果物)」として可視化する。
タスクリスト、実装計画、スクリーンショットなどを生成してくれるので、何をやっているのか把握しやすい。

2. Autonomy (自律性)

エディタ、ブラウザ、ターミナルを横断して動作する。
同期的に使える「Editor View」と、非同期で管理できる「Manager View」の2つの画面を持つ。

3. Feedback (フィードバック)

成果物にGoogle Docs風のコメントをつけられる。
AIの実行を止めずに、フィードバックを反映してくれるのが便利だ。

4. Self-improvement (学習)

過去の作業から学習して、ナレッジベースを作っていく。
よく使うコードや手順を覚えて、次回以降に活かしてくれる。

使えるモデル

  • Gemini 3 Pro (high)
  • Gemini 3 Pro (low)
  • Claude Sonnet 4.5
  • Claude Sonnet 4.5 (thinking)
  • GPT-OSS

モデルは自由に選択できる。

追加モデル

Antigravityでは、スタックの各所で以下のモデルも利用される(ユーザー側での切り替え不可)。

  • Nano Banana Pro
    生成画像ツールで使用。UIモック、Web/アプリの画像生成、システム/アーキテクチャ図などの画像生成に利用される。

  • Gemini 2.5 Pro UI Checkpoint
    ブラウザサブエージェントがブラウザを操作する際(クリック、スクロール、フォーム入力など)に使用。

  • Gemini 2.5 Flash
    バックグラウンドでのチェックポイント作成やコンテキスト要約に使用。

  • Gemini 2.5 Flash Lite
    コードベースのセマンティック検索ツールで使用。

料金プラン

現在、パブリックプレビュー期間中はIndividual Planが無料で利用可能とのこと
5時間ごとにリフレッシュされるレート制限があるが、通常の使用では制限に達することはほとんどなさそう。

インストール

1. インストーラーのダウンロード

Google Antigravityの公式サイトからインストーラーをダウンロードする。

install-antigravity-01

Windows用のインストーラーは、プロセッサアーキテクチャに応じて2種類用意されている。

  • x64版: 一般的なIntel/AMD CPUを搭載したPC向け
  • ARM64版: ARM系プロセッサを搭載したPC向け(Surface Pro Xなど)

※ここは、自分の環境に合わせて適切なインストーラーを選択すること。

自分の環境はx64なので、Download for x64を選択した。
インストーラは152MB程度のサイズ

install-antigravity-02

2. インストーラーの実行

ダウンロードした Antigravity.exe を実行する。

使用許諾契約書の同意画面が表示されるので、「同意する」を選択し、「次へ」

install-antigravity-03

インストール先の選択画面が表示されるので、必要に応じて変更し、「次へ」

install-antigravity-04

スタートメニューフォルダの指定画面が表示されるので、必要に応じて変更し、「次へ」

install-antigravity-05

追加タスクの選択、画面が表示されるので、必要に応じて選択し、「次へ」

install-antigravity-06

インストール準備完了画面が表示されるので、「インストール」をクリックしてインストールを開始する。

install-antigravity-07

インストールが完了すると、完了画面が表示されるので、「完了」ボタンをクリックしてインストーラーを閉じる。

install-antigravity-08

起動できたので進めていく。

install-antigravity-09

3. Googleアカウントでサインイン

インストールが完了すると、Google Antigravityが起動する。

初回起動時には、Googleアカウントでのサインインが求められる。
「Sign in with Google」ボタンをクリックし、ブラウザでGoogleアカウントにログインする。

認証が完了すると、ブラウザに「Success!」と表示され、Antigravityの画面に戻る。

4. セットアップ完了

サインインが完了すると、Antigravityのメイン画面が表示される。

main-antigravity-01

これでインストールと初期設定は完了である。

使ってみる

Editor Viewの起動

Antigravityには2つの主要な画面がある。

  • Editor View: 従来のIDE的な同期的開発環境
  • Manager View: エージェントを非同期的に管理する画面

まずは、Editor Viewを開いてみる。

左側のサイドバーから「Editor」を選択するか、「New Editor」ボタンをクリックする。

プロジェクトを開く

Editor Viewが開いたら、既存のプロジェクトフォルダを開くか、新規にフォルダを作成する。

「Open Folder」ボタンをクリックし、開発したいプロジェクトのフォルダを選択する。

AIエージェントとの対話

右側のサイドパネルには、AIエージェントとのチャット画面が表示される。

ここで、自然言語で指示を出すことができる。

例:

  • 「このプロジェクトにReactコンポーネントを追加して」
  • 「このバグを修正して」
  • 「テストコードを書いて」

エージェントは指示を理解し、タスクリストを作成し、実装計画を立て、コードを書き、テストを実行する。

Artifactsの確認

エージェントが作業を進めると、以下の「Artifacts(成果物)」が生成される。

  • Task List: 実行するタスクの一覧
  • Implementation Plan: 実装の計画書
  • Code Changes: コードの変更内容
  • Screenshots: ブラウザでの動作確認のスクリーンショット
  • Walkthrough: 作業の完了報告

これらを確認しながら、必要に応じてフィードバックを提供できる。

フィードバックの提供

Artifactsに対して、Google Docsのようにコメントを追加できる。

テキスト上で範囲を選択し、コメントアイコンをクリックすると、フィードバックを入力できる。
スクリーンショット上でも、特定の箇所を選択してコメントを残せる。

エージェントは、このフィードバックを自動的に取り込み、作業を修正する。

Manager Viewの活用

複数のタスクを並行して進めたい場合は、Manager Viewを使用する。

Manager Viewでは、複数のエージェントを異なるワークスペースで同時に動作させることができる。
バックグラウンドで調査タスクを実行させながら、フォアグラウンドで別の作業に集中する、といった使い方が可能である。

実際に使ってみた

今回は、katsuobushiFPGA.github.io に パスワードジェネレータのWebページを追加してみる。

タスクの実行

プロンプト
web-tools 以下のフォルダに HTML + CSS + JavaScriptを使ってパスワードジェネレータのツールを作ってください
文字数や使用文字種を指定できる形にしてください。
use-antigravity-01

計画に対してコメントができるぞ!というチュートリアルが出てきてるね…!

ということで、計画に対してコメントを追加してみる。

日本語にしてくださいという計画には全く関係ないかもしれないコメントを追加してみた。

use-antigravity-02

Submitをすることで、コメントが反映される。

use-antigravity-03

しっかりと日本語での計画に修正されている!

use-antigravity-04

作成された計画から実装してもらう

プロンプト
この計画に従って実装をしてください。
Thought for 46s

Implementing Password Generator
I am starting the implementation of the password generator. I will create the directory and the necessary HTML, CSS, and JavaScript files with a premium design.

Files Edited
script.js
style.css
index.html
Task
Progress Updates
1
Creating directory and files

Verifying Password Generator
I implemented the password generator. The automated browser verification failed due to a connection issue, so I am preparing the walkthrough for manual verification.

Files Edited
Task
Walkthrough
Progress Updates
1
Testing the password generator with browser
2
Creating walkthrough and requesting manual verification

パスワードジェネレータの実装が完了しました。 自動検証ツールに接続できなかったため、手動での確認をお願いします。 web-tools/password-generator/index.html をブラウザで開いて確認してください。

実装に伴い、いくつかのファイルの作成やコマンドの承認が必要になる。
実装完了後、動作確認をするようでAntigravity側でTestが実行されるようだった。
これは自動化されているようで、Antigravity側でブラウザを起動して動作確認を行っているようだったが、今回は接続エラーで失敗してしまったようだ。 ※何かしら設定が必要なのかも…?

実際に作成されたパスワードジェネレータ↓

use-antigravity-05

参考

おわりに

Google Antigravityは、AI支援開発の新しいパラダイムを提示するプラットフォームであった。
VS Codeのフォーク版であるため、VS Codeに慣れている人はすぐに使い始められるのも良い点だ。
Cursorもそうだけど、VS Codeはやはり偉大か…?

使ってみた感想としては、単なるコード補完ツールの域を超え、エージェントが自律的にタスクを実行し、開発者はより高い抽象度で指示を出すことができている。 Gemini 3の能力により、複雑なタスクもエージェントに任せられるようになってきており、今後さらに進化が期待される。
現在は無料で利用できるため、興味がある方はぜひ試したほうが良いと思った。

個人的には、計画→実装→動作確認がデフォルトでやってくれるのは本当に助かるなと思った。

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